2018年07月12日

コミュニケーションから始まるダンス術



「踊る 熊谷拓明 カンパニー」 としてこれまでに沢山のダンスファンや演劇ファンを魅了してきた熊谷拓明さんのダンスワークショップ。

ダンスWSといっても、振り付けを覚えるだけのものではないのは、熊谷さんのダンス作品を見れば一目瞭然。今回はとくにコミュニケーションに重きを置いたワークになるということ。ダンス経験者だけでなく、身体を動かしたい方、コミュニケーションに興味のある方まで実りあるWSになると思います。気軽にご参加ください。


熊谷拓明ダンス劇説明会 -- これが僕のダンスだ — 静岡公演 特別企画
ダンスワークショップ「コミュニケーションから始まるダンス術」
日時:2018年7月28日(土) 14:00 - 16:00
会場:MIRAIEリアン コミュニティホール七間町(葵区七間町12-4)
料金:1,500円(税込)
   *ダンス劇説明会鑑賞者は300円引き

[ ご予約・お問い合わせ ]
スノドカフェ七間町
電話:054-260-6173(受付時間 11:00~21:00 火曜日除く)
mail:info★officesnodo.net
(★を@に変えて、メールでお名前、連絡先、参加人数を記載の上、ダンスWS申し込みとしてお送りください)

[ ワークショップ内容 ]

熊谷が考えるダンス劇には、メソッドなどもなく、これまでの公演で積み重ねて来た感覚や、バランスを色々な方法でお伝えして、体感していただき、それぞれが無理なく、そして観客にも無理をさせないパフォーマンスを探すワークショップです。

毎回ダンサーの方、俳優の方、様々な表現法方を模索している方々にご参加頂いておます。

[ 講師 ]
熊谷拓明(Hiroaki Kumagai)

1979年札幌生まれ。
小学生時代に生まれて初めて観たミュージカルに衝撃を受け、
独学で歌い、踊り、家族に1人ミュージカルを披露する日々を送る。

独学に限界を感じ高校入学と同時に札幌ダンススタジオマインドの門を叩き、
恩師となる宏瀬賢二のもと歌うことを忘れダンスをする日々を送る。

23歳で上京。
根拠のない自信を踏みにじられボロボロの日々を送る。

くじけかけた28歳の冬受けたオーディションに受かり
シルク・ドゥ・ソレイユ新作(当時)『Believe』に出演する事がきまり渡米。
約3年間で850ステージに出演、不思議な日々を送る。

帰国後、自ら作、演出、振付を手掛ける作品を『ダンス劇』と呼び、独特のゆるい台詞としなやかな動きで
物語を繰り広げる作品を数多く発表。

舞台上で『食べる』『喋る』『鼻歌を歌う』『歩く』『躍る』などをスルスルこなす、とにかく自然である。

■同時開催
熊谷拓明ダンス劇説明会 -- これが僕のダンスだ -- 静岡編 2Days
出演:熊谷拓明(踊る『熊谷拓明』カンパニー)
日時:(1) 2018年7月27日(金) start 19:30 ( open 19:00 )
   (2) 2018年7月28日(土) start 18:30 ( open 18:00 )
会場:スノドカフェ七間町(静岡市葵区七間町7-8)
料金:2,800円(税込、1ドリンク付)

[ ご予約・お問い合わせ ]
スノドカフェ七間町
電話:054-260-6173(受付時間 11:00~21:00 火曜日除く)
mail:info★officesnodo.net
(★を@に変えて、メールでお名前、連絡先、参加人数を記載の上、ダンスWS申し込みとしてお送りください)













  

Posted by 柚木康裕 at 17:31Comments(0)演劇・ダンス

2018年07月05日

第1木曜日はFM-Hi!に出演。

毎月第1木曜日は地元のFM局にお邪魔して10分程度ですがアート情報をお伝えしています。

今日は9月下旬に人宿町にオープンする劇場「やどりぎ座」支配人の蔭山ひさ枝さんをお連れしてお話を伺いました。
蔭山さんは劇団渡辺の看板女優でもあります。新しい劇場の準備で忙しい毎日。どんな劇場になるか楽しみです。

この情報をパーソナリティのZiLLくんが公式ブログにアップしてくれました。
こちらもチエックしてみてください。
http://fmhi.eshizuoka.jp/e1914851.html



  

Posted by 柚木康裕 at 20:26Comments(0)演劇・ダンス

2018年07月02日

ダンスで落語?

先日東京へコンテンポラリーダンス公演を観に出かけた。都会のマンションの一室が公演場所。変哲もない普通のマンションの入り口に「会場はこちら」と手書きの案内板。少し不安になる。。笑

知人のダンサーが数人出ていたので、舞台自体のクオリティはまったく疑うことはなかった。実際に中堅クラスのダンサーたちの自主公演は遊び心に溢れていて、かっこ悪いことをやっていてもカッコ良く見えてしまう、かなりずるい展開だった。笑)もっともそれらを支えているのはやはり技術だなということが実感できるパフォーマンス。大満足。

その出演者の一人に熊谷拓明さんがいる。子供の頃に観たミュージカルに影響受けてその道を目指したものの、現在はダンサーとして活動している。そんな熊谷さんのソロ公演は単にダンス公演と呼べないものに仕上がっている。しゃべりあり、歌ありと演技ありと見方によってはミュージカル?ともいえるのかも(そういえば熊谷さんはシルク・ド・ソレイユに在籍していたのだった)。熊谷さんはそれをダンス劇と称す。そのうちのひとつに落語とダンスを融合した舞台「楽語」がある。

縁あってそれを静岡で開催することになった。なかなか観られないタイプのダンス劇なので、ぜひ多くの方に観てほしいと思う。


ダンス? 熊谷が作り出す新ジャンル!?

熊谷拓明ダンス劇説明会 -- これが僕のダンスだ -- 静岡編 2Days
出演:熊谷拓明(踊る『熊谷拓明』カンパニー)
日時:(1) 2018年7月27日(金) start 19:30 ( open 19:00 )
   (2) 2018年7月28日(土) start 18:30 ( open 18:00 )
会場:スノドカフェ七間町(静岡市葵区七間町7-8)
料金:2,800円(税込、1ドリンク付)

ダンスワークショップ
講師:熊谷拓明(踊る『熊谷拓明』カンパニー)
日時:2018年7月28日(土) 14:00 - 16:00
会場:MIRAIEリアン コミュニティホール七間町(葵区七間町12-4)
料金:1,500円(税込)
   *ダンス劇説明会鑑賞者は300円引き

[ ご予約・お問い合わせ ]
スノドカフェ七間町
電話:054-260-6173(受付時間 11:00~21:00)
mail:info★officesnodo.net ★を@に変えてご利用ください。
(お名前、連絡先、枚数を明記の上、ダンス劇説明会申し込みとしてお送りください)


熊谷拓明ダンス劇説明会  

Posted by 柚木康裕 at 19:39Comments(0)演劇・ダンス

2018年07月01日

『どうせダンスなんか観ないんだろ!?』の著者がやってきます。



『どうせダンスなんか観ないんだろ!?』という挑発的なタイトルの本を手に取ったのが乗越たかお氏を知ったきっかけだった。自称ヤサぐれ舞踊評論家。ますます興味を惹かれた。その本を読み進めると喧嘩腰とは裏腹にダンスの素晴らしさを真摯に伝えようとする深い愛情とも言えるものを感じた。

2年ほど前にその乗越氏が静岡でトークする機会があった。これは見逃せないと勇んで参加したのが、今回スノドカフェ七間町で再び開催するダンス酔話会。お酒を片手に日本と世界のダンス事情を知るというなんとも幸せな企画。笑)参加して乗越氏のその事情通にまずは驚いた。持ち前の行動力と培ったネットワークによって新しい情報を手繰り寄せているのだろうか。知りたいことがドンピシャで知れてとても勉強になったことを覚えている。パフォーミング・アーツに関わるものとしてダンスシーンの現在あるいはリアルを知ることは、自らの活動を相対化できるうえでとても有難いことだった。あれから2年。アップデートされたその世界は今どんなだろうか。

今回の話題の中心は地方発信のダンスフェスティバルということ。私が企画している「七間町ハプニング」はダンスに特化しているわけではないが、その発想やコンセプトといった部分では重なることが多いと思う。なぜ地方ではダンスフェスが増えているのか。そして何を目的にしているのか。その意味では今回のお話はダンス関係者だけでなく、「まちづくり」の視点でも大変興味深いものだと思う。世界とつながるためにまずは世界を知る。美味しいお酒(必ず呑まなくてももちろんOK。笑)とともにエッジな旅に繰り出したいと思います。気になる方はどうぞ気軽にご参加を。

DANCE TALK
 秘蔵映像満載!
緑茶酔話会 第参服
静岡のための特別テーマ 「地方発信のダンスフェスがアツい!」
スピーカー:乗越たかお(作家・ヤサぐれ舞踊評論家)

日時:2018年7月4日(水)19:00 – 21:00

場所:スノドカフェ七間町
料金:3,000円(1ドリンク付)
定員:30名
申し込み方法などは以下のFacebookページで。
https://www.facebook.com/events/168881613780849
前回の抜粋動画もあります。ご参考に。
https://youtu.be/uRgVaCCuxaM


  

Posted by 柚木康裕 at 10:47Comments(0)演劇・ダンス

2018年06月29日

『アイスと雨音』特別上映会



『アイスと雨音』
74分ワンカットの映画なんです。と紹介されてサンプルDVDを鑑賞。
演劇の話ということで、舞台を固定カメラで撮影し映画にしているのだと思ったらこれがとんでもなかった。

うーん。なるほど。わー、面白いアイデア。と鑑賞中何度も唸った。確かにワンカット。しかしワンカットと思えない展開。最後に向かうにつれ高まる緊張感。素直に若いっていいなあ。才能って素晴らしいなとごくごく平凡な感想なのだが、確かにそう言うしかないエネルギーが画面に充満していた。

なぜサンプルDVDを鑑賞したかといえば、静岡でこの映画を紹介したいとサールナート副支配人から相談を受けたから。そして鑑賞後にすぐさまメールを返した内容がこれ↓。見終わったばかりの感情丸出しで恥ずかしい限りだけど、今見直しても同じような感想となると思う。

ーーーーーーーーーー
「一発撮り」という先入観。
その浅はかな思い込みを軽く飛び越えている。
そう、時間も空間も軽く飛び越えて、こんな広がりを生み出せることに驚きと共にその創造性にワクワクする。
正直言えば、30も歳が離れた者たちの青春群像にビビットに反応してしまうのも我ながらどうかと思うが、監督の力量に感服する。
全編を通してヒリヒリするような彼らのギリギリの感覚。
これを静岡の若者がどれほど感じられるのだろうかというお節介な心配はあるが、静岡でもこの映画の意味を感じる者はきっといるだろう。
映画という表現に演劇の作法を持ち込んだという意味にもおいてとても興味深いし、それが舞台ではできない方法で表現している点において、紛れもなく映画となっている。
これこそ松居監督の才能ということだろうか。
決して映画マニアでもないし、このような次世代監督の作品に精通しているわけでもないので、この作品が客観的にどれほど素晴らしいか心許ないが、「今」を感じられることは間違い無い。ゆえに訴えることがある。
ーーーーーーーーーー

見終わったばかりでテンション上がってるのが分かるなぁ。。>_<

監督の松居大悟さんは若干32歳だが、すでに多くのキャリアを持つ将来を期待された監督。もっとも監督だけに留まりそうもなく、自らも脚本を書き、俳優もこなすなど次世代クリエーターといった感じを受ける。最新作『君が君で君だ』はサールナートでも8月に上演されるということだ。

結果的に『アイスと雨音』は私の熱いメールに押されたわけでもないだろうが(笑)、1日だけの特別上映が決定した。しかも松居大悟監督のトークショウ付きで。そして名誉にもそのインタビュアーとして一緒に登壇させて頂けることになった。嬉しい。T^T

『アイスと雨音』特別上映会
日時/7/21(土)13:30~開演 ※開場13:15~
上映/13:30~14:50 (本編74分)
トークショー/14:50~15:40 質疑応答〜16:00
ゲスト/松居 大悟(映画監督)
インタビュアー/柚木康裕(㈱オフィス・スノド代表)
会場/静岡シネ・ギャラリー
料金/一般当日一律1,800円(前売1,400円)
   シネ・ギャラリー会員当日1,400円(前売1,100円)
   [定員制、全席自由]

★『アイスと雨音』公式ウェブサイト…http://ice-amaoto.com/
★ 静岡シネ・ギャラリー『アイスと雨音』特別ページ

若者だけでなく、何かを目指している方にはきっと響くものがあると思います。多くの方に観て頂きたい映画です。ぜひ。
  

Posted by 柚木康裕 at 17:53Comments(0)演劇・ダンス

2018年03月07日

義足のダンサー登場

七間町ハプニング2まであと3日!

多くのパフォーマンスが繰り広げられますが、一番問い合わせが多いプログラムが義足のダンサー大前光市さんが出演する演目です。



七間町ハプニング2スペシャルユニット
奥野晃士(語り)/大前光市(ダンス)/鳥越啓介(音楽)
日時:3月11日(日)11:00 - 11:30、17:30 - 18:00
場所:Ⓐ MIRAIEリアン コミュニティホール七間町
   (2公演、各約30分、各200席)
*開場各回20分前

昨年末のNHK紅白歌合戦で平井堅さんの「ノンフィクション」の時に大前さんがダンスを踊ったことをきっかけに俄然注目が集まりました。ただそれだけでなく、実は鳥越啓介さんは椎名林檎さんのバンドメンバーとして紅白に登場していました。そんな実力を持ったこの二人は2016年のリオパラリンピックのファイナルステージで共演しています。大前さんのソロダンスシーンに楽曲提供していたのが鳥越さんでした。このリオパラコンビに静岡が誇る劇団SPACの奥野晃士さんが加わって、この日限りの舞台をお届けします。静岡市限定、必見のコラボレーションパフォーマンスとなっています。ぜひご覧ください。

ご注意ください!
混雑が予想されますので、この公演のみ開演1時間30分前から会場受付にて入場整理券を配ります。
整理券配布時間 1回目9:30〜、2回目16:00〜


七間町ハプニング2(office snodo web)
http://officesnodo.net/archives/149  

Posted by 柚木康裕 at 15:02Comments(0)演劇・ダンス

2018年02月15日

七間町ハプニング2開催します。

七間町ハプニング2

昨年度から静岡市文化・クリエイティブ産業振興センターのプログラムディレクターに任命され、パフォーミング・アーツ振興に取り組んでいます。その一環として去年に引き続きパフォーミング・アーツ・フェスティバル「七間町ハプニング2」を開催。今年はボリュームもアップして2日間に渡り、七間町界隈の劇場、施設、店舗、路上で大道芸やダンス、演劇、朗読などの身体表現を繰り広げます。すべて入場無料。ぜひフライヤーを手にとってチェックしてみてください。

パフォーミング・アーツ・フェスティバル
七間町ハプニング2
開催日:2018年3月10日(土) 17:00 - 20:00
11日(日) 11:00 - 18:00
会場:MIRAIEリアン コミュニティーホール七間町、あそVIVA劇場
   CCC-静岡市文化・クリエーティブ産業振興センター
   七間町歩行者天国、スノドカフェ七間町など

入場無料(投げ銭歓迎)


詳しくはCCCのHPで
CCC-静岡市文化・クリエイティブ産業振興センター
http://www.c-c-c.or.jp/schedule/2018/02/post-39.html

うちの会社のHPでも。
office snodo web
http://officesnodo.net/archives/149  

Posted by 柚木康裕 at 18:21Comments(0)

2018年02月14日

再開

しばらくほったらかしだったこのブログ。
最後の投稿が2014年4月だからほぼ4年。。。
この4年でずいぶん環境も変わった。

アートに関わるのは変わっていないが、しっかり仕事として(つまり対価を頂いて)取り組めるようになっている。それはとてもありがたいこと。

ゆえに、よりパブリックに開かれた仕事をしていきたい。もちろん自らの好奇心を出発点として。

「しぞーかで"さらに"アートざんまい」して行く所存であります。


改めてよろしくお願いします。

しぞーかでアートざんまい






  

Posted by 柚木康裕 at 09:51Comments(0)その他

2014年04月27日

フェスティバル・バー本日開催!

静岡県舞台芸術センター(SPAC)のふじのくに⇄せかい演劇祭がいよいよ昨日スタートしました!芸術劇場で「ファウスト第1部」を観劇しましたが、演劇祭初日の高揚感が劇場内に溢れ、とても良い雰囲気でした。

さて、本日は芸術公園にある野外劇場「有度」で宮城聰芸術総監督演出『マハーバーラタ』が上演されます。そして、その前後にフェスティバル・バーも開催。演劇をもっと充実した体験として記憶に留めておけるように、演劇人とも交流できる場となっております。静岡の美味しい料理もたくさん揃っています。場所は公園内の食堂施設「かちかち山」。

スノドカフェはプロデュース協力としてフェスバーを全力でサポートしております。観劇の際はぜひお立ち寄りください。(ちなみに観劇しなくてもフェスバーには参加可能です)

フェスティバル・バー日程
4月27日(日)
5月3日(土)
5月6日(火、祝)
時間はすべて:16:00~17:15 / 19:30~23:00

観劇の興奮を語り合いましょう!


静岡県舞台芸術センター(SPAC)
ふじのくに⇄せかい演劇祭
http://www.spac.or.jp/  

Posted by 柚木康裕 at 13:09Comments(0)演劇・ダンス

2014年04月26日

ふじのくに⇄せかい演劇祭始まる!

いよいよ!
  

Posted by 柚木康裕 at 17:22Comments(0)演劇・ダンス

2014年04月16日

波多野里香展

作品搬入のひとこま





ふんわりと柔らかなイメージのなかにある密やかなsomething。

creations on the wall
波多野里香展
展示期間:2014年4月17日(水) - 5月19日(月)
営業時間:11:30 - 19:00 (closed:tue.,wed.)


  


Posted by 柚木康裕 at 18:17Comments(0)アート・美術

2013年01月04日

画集「持塚三樹 Sun Day」

画集持塚三樹 Sun Day

昨日画集を購入した。

静岡県長泉町にある文化リゾート施設クレマチスの丘。その中心であるヴァンジ彫刻庭園美術館で現在開催中の持塚三樹さんの個展「Sun Day」に関連してこの画集は発刊された。

ページをめくると個展初日に見た作品たちが鮮やかに甦ってくる。三樹さんの作品はどれも絵画を見る楽しみをダイレクトに与えてくれる。難しい講釈無しに気持ちいいという感情のまま楽しめる。

線、色、形、モチーフ、支持体、フレーム。絵画を絵画としている要素とは何だろうか。
「私」という要素は絵画を絵画とするためにどのように役立つのか。

頭を空っぽにおもむくまま眺めていても、そんな疑問が頭をもたげる。
ただそれはぼくの疑問というよりも向こうから発せられる問いのように感じる。そうして絵画との会話がはじまる。

ただ三樹さんの絵画はおしゃべりが過ぎることはない。言葉をひとつひとつ丁寧に探し出し語りかけてくるタイプといったらよいだろうか。そこには秘めた想いの強さも感じることができる。

画集を見ていたら本物が見たくなった。
正月の慌ただしさが落ち着いて来た頃にもう一度見に行こうと思う。

(会期は3月5日まで。オススメです!^ ^)
  


Posted by 柚木康裕 at 22:06Comments(0)アート・美術

2012年09月27日

『ダークナイトライジング』と『きっとここが帰る場所』を語る会

 明日はスノドカフェにて「DARA DA MONDE」の批評教室映画編を開催します。講師は静岡大学のスティーブ・コルベイ先生。私たちの企画に快諾して頂き、本当に有り難い限り。以前にも一般参加できるコルベイ先生の映画を語る会に参加したことがありますが、とても分かりやすい解説と興味深い視点を提示していたことが印象に残っています。今回も面白くなりそうで愉しみです。

 今回選ばれた映画は『ダークナイト ライジング』と『きっとここが帰る場所』。このどちらかを選び、批評なり感想なりを事前に提出頂いて、それをもとにディスカッションしていきます。文章の提出がなくても参加は可能です。興味ありましたらお気軽にご参加ください。

DARA DA MONDEの批評教室
第4回 映画批評
日時:9月28日(金)19時30分~
講師:スティーブ・コルベイ氏(静岡大学講師、比較文学)
課題:『ダークナイト ライジング』(クリストファー・ノーラン監督)
    or
   『きっとここが帰る場所』(パオロ・ソレンティーノ監督)

きっとここが帰る場所

邦題『きっとここが帰る場所』の原題は『THIS MUST BE THE PLACE』。80年代にトーキング・ヘッズが歌ってスマッシュヒットした曲がタイトルになっている。主題歌であり劇中でも流れてくる。これで思い出すのが、同じようにヒット曲をタイトルにした映画『stand by me』だ。この二つの映画に共通しているのは「大人になること」を描いているところ。話の展開も似ている。だが決定的に違うところがある。それを言葉にして課題提出してみたい。(もう明日なのに、書き終わるのはいつになるのか。。泣)
  


Posted by 柚木康裕 at 22:09Comments(0)その他

2012年09月26日

herpianoのニューアルバム『ourseason』

知人がドラマーで参加しているバンド「herpiano」のニューアルバム『ourseason』が10月3日にリリースされる。YouTubeにPVがアップされているので聞いてみたが、とても気持ちのよいサウンドだ。リラックスした雰囲気が漂い、穏やかな空気に満たされている感じ。
 まだ彼らのライブを経験したことがないので、ぜひ出掛けてみたくなった。
 静岡発とかでなくて、地元だから応援とかではなくて、このバンド応援してみたい。そんな気にさせるバンドだと思う。




こちらにも情報有り。
CINRA.NET:静岡在住の男女混声4人組バンド「herpiano」、約5年ぶり新アルバムは『ourseason』  
タグ :音楽


Posted by 柚木康裕 at 15:04Comments(0)その他

2012年09月24日

風景美術館でかんがえたこと

 先週リニューアルオープンした日本平ホテルのコンセプトは風景美術館ということ。この言葉を聞いた時、上手い名前を付けたものだと感心した。もっともそれは正面には富士山が鎮座し、遠くには西伊豆、そして眼下の清水港を一望できる絶景を楽しめるホテルに相応しい表現だと感心しただけではない。

 美術館は文化を創造し、蓄積し、啓蒙する拠点として存在する。日本平ホテルのある有度山の麓に位置する静岡県立美術館は86年の開館以来20年以上に渡りそのミッションを伝えてきた。その県美のキャッチコピーは「風景とロダンの静岡県立美術館」である。県美の収蔵品は風光明媚な土地柄を反映してか、「風景」がコンセプトとなっている。代表的収蔵品であるモネの「ルーアンのセーヌ川」はそれをよく表した作品である。また人気No.1の伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風」も楽園の風景として見立てられる。

 ここで日本平ホテルのコンセプトは県美のコンセプトと重なる。「風景」というコンセプトで繋がった山頂と麓の施設。空高く俯瞰してその様子を見渡していると有度山の隠されたポテンシャルに気付かされた。

 感心した理由はその可能性を引き出せるきっかけが「風景美術館」という言葉にはあると感じたからだ。有度山はすぐ横に東照宮のある久能山があるが、それを含めて有度丘陵と呼ぶ。この有度丘陵には多くの社寺があり、麓には美術館や静岡大学、県立大学などの文化教育施設が存在する。また静岡県舞台芸術センター(SPAC)の野外劇場もある。実は有度丘陵はすでに一大文化地域としての体裁を持っているのである。(手前味噌だが、スノドカフェも麓に位置する。笑)

 もちろんそれらは歴史的な魅力も兼ね備えている。東照宮は言うに及ばず、清水側には山岡鉄舟が復興した鉄舟寺や日本武尊の剣伝説が残る草薙神社など、食指を動かされるものは多い。まだまだ調べれば興味深い歴史が顔を出すだろう。(アースダイバーにはもってこいの地域ではないだろうか)

 この空間的広がりと歴史的広がりというふたつのパースペクティブに気付くと、俄然有度山が魅力的に見えてくる。それを頂上から見渡しているのが文化拠点としての風景美術館日本平ホテルならば面白いことになりそうだ。(ただし美術館という概念も近年行き詰っている。そこに自覚することが必要に思われる)

 と夢想していたら、先日の新聞に「有度山三施設フレンドシップ協定」という記事が掲載された。県美、SPAC、日本平ホテルの3施設の連携強化によって日本平の魅力をアピールするために状況交換や催事への協力、将来的には共同イベントの開催も目指しているとある。やはり有度山の魅力には気付いていたのである。

 ぜひ3施設に留まらずに有度山(丘陵)全体をネットワークし、ダイナミックな地図を描き出してほしい。それには行政だけではきっと難しいことだと思う。この土地に暮らす人々と積極的な関わりを持って盛り上げていくことを期待したい。



日本平ホテルのファサード。ラウンジから見る景色は一見の価値あり。ぜひ。^ ^  

Posted by 柚木康裕 at 19:15Comments(0)アート・美術

2012年09月23日

持塚三樹展 Sun Day @ヴァンジ彫刻庭園美術館

持塚三樹展 Sun Day @ヴァンジ彫刻庭園美術館

 静岡県藤枝市在住の画家持塚三樹さんの展覧会がヴァンジ彫刻庭園美術館で11月3日(土)より始まります。企画展に定評のある美術館で開催されるので期待も高まることでしょう。いまからオープンが待ち遠しい。

 地方の時代といわれていますが、東京を中心としたアートワールドで、地元で制作を続けながら活動の場を広げていくのはまだまだ困難が伴います。そのような状況の中、ぶれずに淡々と制作を続けている作家にエールを送らずにはいられません。作品の評価に作者のパーソナリティを持ち出してはいけませんが、今回ばかりは地元びいきで展覧会を愉しみたいと思います。笑

【展覧会情報】
持塚三樹展 Sun Day
会期:2012年11月3日(土・祝)─ 2013年3月5日(火)
会場:ヴァンジ彫刻庭園美術館
くわしくはヴァンジ彫刻庭園美術館企画展へ。
  


Posted by 柚木康裕 at 16:58Comments(0)アート・美術

2012年09月22日

佐藤浩司郎「DISTORTION」@Gallery PSYS

佐藤浩司郎「DISTORTION」

 DISTORTIONとはゆがみやねじれ、ひずみなどの意味がある。音楽用語として使うと音をひずませることを指し、エレキギターを弾く人にとっては馴染みの言葉となっている。

 その音のひずみを視覚に置き換えたらどのように表現できるのだろうかという問題意識から出発したのが、本展覧会のようだ。佐藤氏はギターを会場に設置し、DISTORTIONをかけた楽曲を実際にプレイしてくれた。

 DISTORTIONとは簡単に言ってしまえば「耳障り」な音を聴かせるということだろう。しかしただの「耳障り」では聴くに堪えない。だが「耳障り」なゆえに印象に残ったり、耳を傾けたりできるともいえる。その二律背反したような状態を佐藤氏は写真表現で見せていた。写真というメディアを使いながらもそこから逸脱しようと試みている作品がならぶ。

23日(日)まで開催。


会場
Gallery PSY.S
静岡市駿河区中原176
TEL054-288-1766

  
タグ :展覧会


Posted by 柚木康裕 at 12:27Comments(0)アート・美術

2012年09月21日

清水現代アート研究会Vol.5

大地の芸術祭、越後妻有アートトリエンナーレ

今日はSGAK(清水現代アート研究会)の自由にアートを語る月例会。越後妻有アートトリエンナーレやドクメンタ13のレポート発表のほか、皆でカレーを作って食べるアートを実践してみます。

越後妻有には「カレーノーカレー」という作品があった。
Rirkrit Tiravanijaというタイをルーツにもつアルゼンチン人の作品。

この作品は参加型のアートであり、参加者はカレーを食べることによってアートを体験する。(ということになっている)
彼は世界的有名アーティストなので、現場にはいないようだが、彼のレシピによって作られたカレーが振る舞われる。といってもカレーを食べるには代金は掛かる。

考えてみれば不思議な話。
お金を払ってカレーを食べることは、日常的に行われている行為であって、通常アートとはいわない。
しかし、ここで食べるとその行為はアートになる。

???

彼は1990年代始めにギャラリーでバッタイ(タイ風やきそば)やカレーをアートとして振る舞うことでアート界の話題をさらっていった。その後この行為はリレーショナルアート(関係性の芸術)として広まっていく。現代社会で重要なキーワードのひとつとなっている「関係性」を20年前にこのような形で表現していたのだと知るとアートって面白いなあと思う。

ということで、我々も実践します。
「カレー ノー カレー」in スノドカフェ
果たしてアートとして昇華できるのか。。笑

写真は十日町の「うぶすなの家」。さすがに人気スポットだけあってひっきりなしに人が来ていた。なんとかありつけたご飯は本当に美味しかった。ご馳走さまでした。(^人^)
  


Posted by 柚木康裕 at 18:33Comments(0)アート・美術

2012年09月19日

宮津大輔氏と大庭大介氏のトークセッション開催。

スノドカフェでは10月7日にトークセッション「アートコレクターの経済圏」を開催致します。
登壇者は著書「現代アートを買おう!」(集英社新書)も好評なサラリーマンながら、アートコレクターとして注目を集まる宮津大輔さん。そして、活躍めざましい静岡出身の美術家大庭大介さん。コレクターとアーティストを通して現代アートをとりまく側面を知るチャンス。二人のトークを静岡で聞けるのは貴重な機会となるでしょう。お見逃しなく!

詳しくはスノドカフェHPへ。
トークセッション「アートコレクターの経済圏」


トークセッション「アートコレクターの経済圏」


  


Posted by 柚木康裕 at 22:01Comments(0)アート・美術

2012年09月15日

テーマパークその1地獄篇

 芸術作品というものは、創作者本人の名前が明記されているものだが、制作に本人以外が関わっていることはよくある。現代アートに限ればその傾向は顕著だろう。しかしキャプションに関係者が記載されていることは少ない。作品はあくまでも芸術家に帰属する。

 その点、演劇という芸術ジャンルは作品のクレジットに役者や演出家だけでなく、関係者がずらりと並ぶのは好感が持てる。このことは演劇がスポットライトを浴びる役者や演出家だけでなく音響、照明、大道具、衣装、制作、広報から切符きりとありとあらゆる人によって成り立っている総合芸術だと理解させてくれる。

 総合力が試される演劇で縁の下の力持ちながら、出来不出来に重要な役割を担っているのが舞台美術を手がける者だろう。リアルに作り込むにしろ、抽象的な表現にするにせよ、舞台の善し悪しに多大な影響をあたえるのが舞台美術である。高度なスキルが要求されるのは容易に想像できる。しかも予算というやっかいなものが前提なだけにバランス感覚も必要となる。だが、大きな商業劇団ならいざ知らずローカルの市民劇団では専門的な舞台美術家など望むべきもない。

 しかし、そのようなローカル演劇界であっても目を懲らせばポテンシャルを持った人材はいるものである。今年見たいくつかの舞台(劇団渡辺「幸せ最高ありがとうマジで」も力作であった)で印象的な舞台セットを作っていた、たけだこうじ氏はその筆頭ではないだろうか。予算の厳しい市民劇団であってあれだけの舞台を完成させるセンスに感服する。ボランティア同然に取り組んでいるのは、創作への情熱以外のなにものでもないだろう。

 そのたけだこうじ氏が舞台美術をコンセプトにしたイベントを開催する。いつも縁の下の力持ちだけど、こうしてスポットライトを浴びることは賛成だ。その資格は充分にある。

『たけだこうじ』のテーマパークその1地獄篇
日時:9月16日(日)11時〜22時
   9月17日(月・祝)11時〜18時
会場:アトリエみるめ
入園料:前売り1,000円 当日1,200円 学生以下500円
    (ワンドリンク+パンフレット+粗品の3点付き)


くわしくは、アトリエみるめHP、または、facebookページへ。




注記
2012/09/17 00:30 推敲した結果、一部文章を削除しました。

  


Posted by 柚木康裕 at 17:35Comments(0)演劇・ダンス