2018年06月29日

『アイスと雨音』特別上映会

『アイスと雨音』特別上映会

『アイスと雨音』
74分ワンカットの映画なんです。と紹介されてサンプルDVDを鑑賞。
演劇の話ということで、舞台を固定カメラで撮影し映画にしているのだと思ったらこれがとんでもなかった。

うーん。なるほど。わー、面白いアイデア。と鑑賞中何度も唸った。確かにワンカット。しかしワンカットと思えない展開。最後に向かうにつれ高まる緊張感。素直に若いっていいなあ。才能って素晴らしいなとごくごく平凡な感想なのだが、確かにそう言うしかないエネルギーが画面に充満していた。

なぜサンプルDVDを鑑賞したかといえば、静岡でこの映画を紹介したいとサールナート副支配人から相談を受けたから。そして鑑賞後にすぐさまメールを返した内容がこれ↓。見終わったばかりの感情丸出しで恥ずかしい限りだけど、今見直しても同じような感想となると思う。

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「一発撮り」という先入観。
その浅はかな思い込みを軽く飛び越えている。
そう、時間も空間も軽く飛び越えて、こんな広がりを生み出せることに驚きと共にその創造性にワクワクする。
正直言えば、30も歳が離れた者たちの青春群像にビビットに反応してしまうのも我ながらどうかと思うが、監督の力量に感服する。
全編を通してヒリヒリするような彼らのギリギリの感覚。
これを静岡の若者がどれほど感じられるのだろうかというお節介な心配はあるが、静岡でもこの映画の意味を感じる者はきっといるだろう。
映画という表現に演劇の作法を持ち込んだという意味にもおいてとても興味深いし、それが舞台ではできない方法で表現している点において、紛れもなく映画となっている。
これこそ松居監督の才能ということだろうか。
決して映画マニアでもないし、このような次世代監督の作品に精通しているわけでもないので、この作品が客観的にどれほど素晴らしいか心許ないが、「今」を感じられることは間違い無い。ゆえに訴えることがある。
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見終わったばかりでテンション上がってるのが分かるなぁ。。>_<

監督の松居大悟さんは若干32歳だが、すでに多くのキャリアを持つ将来を期待された監督。もっとも監督だけに留まりそうもなく、自らも脚本を書き、俳優もこなすなど次世代クリエーターといった感じを受ける。最新作『君が君で君だ』はサールナートでも8月に上演されるということだ。

結果的に『アイスと雨音』は私の熱いメールに押されたわけでもないだろうが(笑)、1日だけの特別上映が決定した。しかも松居大悟監督のトークショウ付きで。そして名誉にもそのインタビュアーとして一緒に登壇させて頂けることになった。嬉しい。T^T

『アイスと雨音』特別上映会
日時/7/21(土)13:30~開演 ※開場13:15~
上映/13:30~14:50 (本編74分)
トークショー/14:50~15:40 質疑応答〜16:00
ゲスト/松居 大悟(映画監督)
インタビュアー/柚木康裕(㈱オフィス・スノド代表)
会場/静岡シネ・ギャラリー
料金/一般当日一律1,800円(前売1,400円)
   シネ・ギャラリー会員当日1,400円(前売1,100円)
   [定員制、全席自由]

★『アイスと雨音』公式ウェブサイト…http://ice-amaoto.com/
★ 静岡シネ・ギャラリー『アイスと雨音』特別ページ

若者だけでなく、何かを目指している方にはきっと響くものがあると思います。多くの方に観て頂きたい映画です。ぜひ。


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Posted by 柚木康裕 at 17:53│Comments(0)演劇・ダンス
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