2008年10月04日

風景とオノマトペ(ルルル考5)

風景とオノマトペ(ルルル考5)

オノマトペ(仏 onomatopée)擬音語、擬態語
              (声や音で状態や様子を表すことば)


ルルル
何とまあ、軽やかな響きだろう。

11月から始まる県美の現代アート展のタイトルを聞いた時に、素敵な名前だと感心しました。(作品を観る前から感心していてどうする。とも言えますが・・)

僕がみんなに展覧会のことを知らせる時も一様に楽しそうって興味を見せてくれます。ルルルって響きがみんなをウキウキさせているみたい。
こんなことってなかなか無いことです。タイトルってホントに大事だなぁと再確認。

もうしば〜らく前(初版2004年11月!もうそんな前!?)から買おうか買うまいか迷っている本がありました。とてもユニークな本で、装丁ものほほんとしていて、とても好みな本(というか辞書?)です。
3000円ほどの価格なのですが、いつも優先順位が低くこの本を買うまでに至らなかったのです。(ケチケチするなとは思うのですが・・)

その本は「ぎおんごぎたいごじしょ」という擬音語擬態語辞書(そのままだね。笑)なのですが、辞書とは思えないほどのゆるやか〜な雰囲気のする辞書なのです。本自体が擬音語擬態語で表現されているような趣があります。
抜群にお洒落で手にした質感もとても馴染む。内容は「しゅーしゅー」やら「どしどし」やら「ぎごぎご」などの語がストーリーっぽく紹介されていて、とてもユニーク。かなりのクリエーティビィティを感じます。

本屋に寄るたびに立ち読みしては欲しいなあと思っていましたがついに先日購入しました。決めてはやっぱり風景ルルルが行われるから。
オノマトペの軽やかさのわけをもう少し知りたいなと思い購入を決定。
読んでみると本当にセンスある内容(デザインも本当に素晴らしい)に満足。もっと早く買うべき。とやっと気が付く。

あまりにもセンスの良い本なのでどんな人がアートディレクションをしているかと調べたら「 Chie Morimoto 」とありました。

そう、ただ今人気急上昇のアートディレクター「森本千絵」さんなのです。
(森本千絵さん 公式HP >> goen

彼女の名前を意識したのは先月くらいの飲み会で彼女の名前が出たときから。
その後調べてみれば彼女の名前は知らなくても、たくさんの手がけた広告や作品に接していたことに気が付きました。(こんな時に自分の不注意ぶりにがっかりしたりするのです。笑)
最近購入した雑誌のタイトルも彼女のディレクションだったり。ミスチルのCDのデザインをしたり、つま恋(静岡県掛川市)で毎年夏に行われているap bankフェスのDVDジャケットや渋谷区神宮前のお店kurkkuのディレクションなど数多く手がけています。
先日読んでいた雑誌で編集者(だけでは収まりませんが)後藤繁雄さんが彼女を紹介しているときに「注目の」と形容していたことからも人気の具合がわかります。

そんな要チェックな森本千絵さんのディレクションしたこの辞書では「ルルル」はどんな説明がされているでしょうか。ページをめくってみると・・・、

るるるる (3文字ではなく4文字!)
楽しげに口ずさむ声。
[ 例文 ]るるるる。ジョージは鼻歌が好き。


もうひとつ「る」を付けてもっと愉快な感じになってました。
でも3文字でも十分楽しげな雰囲気は伝わってきます。
やっぱりウキウキする響きってことですね。だからみんな期待を膨らませてくれるのでしょう。

でも期待だけではきっと終わらないと思います。
「風景ルルル」メンバーをみれば内容も充実なはず。

始まりまであと1ヶ月。
びゅんびゅん日々が過ぎ去ってあっという間の開催日?

どきどき、わくわく、そわそわ、どぎまぎ、にやにや、・・・・・





「風景ルルル」考 >> その1 その2 その3 その4


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Posted by 柚木康裕 at 17:41│Comments(2)アート・美術
この記事へのコメント
そろそろ

sorosoro

②ある時期、時間、タイミングが間近に迫っている様子。


携帯のアドレスを決める時、大活躍した辞書です。

昨晩はお疲れ様でした★
Posted by もちもち at 2008年10月04日 19:52
> もちもち さま

コメントありがとー。
昨日はお疲れさまでした。

ぼちほち bochibochi

から、そろそろ

がんがん gangan

ですかね。時期的に。

気持ちだけはゆらゆらと、のんびりいきましょう〜。
Posted by ユノキ at 2008年10月04日 21:35
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