2008年11月09日
ハムレット初演の風景

(画像は静岡舞台芸術センターHPより転載)
初日の幕が開きました。
初演に出掛けると言うのは何か華やかな気持ちにしてくれて少し得をした気分になります。もっとも演出家や役者、制作にかかわったすべての人たちはそれどころではないのでしょうけど。
演出の宮城聡氏が劇団ク・ナウカを旗揚げした頃に公演したのが「ハムレット」だったそうだ。20年ほど前のことらしい。20世紀から21世紀へ、昭和から平成へ。時代が変わったが、演出の変化はどうだったのだろうか。
僕が演劇に興味を持ち出したのは美術に興味が向かって行ったのと同じ頃だから今から6年ほど前。それからぼちぼちと芝居を観てきたがシェイクスピアを観るのが初めてだったことに気が付いた。
400年前の戯曲
オリジナルは話しがあちこちに広がりとりとめの無いところも多いと聞いたが、舞台で演じられるときは2時間ほどの尺となるのが通常のようだ。短いもので1時間強というチャレンジングな作品もあるそうだ。今回の宮城ハムレットはほどほどの時間に収まっているということになるのでしょうか。シェイクスピアの戯曲はその台詞の完璧さや美しさが魅力のようですがそれをどう使うか、どう削るかというのが演出家の腕の見せどころ。お馴染みの台詞が多いこの戯曲でそれらをばっさりと切ってしまえばそこでも演出の意図が見えてきます。この戯曲で誰をもっとも浮かび上がらせたいのか、何を語りたいのか。削った台詞、つまり喋らない役者を観ることによって演出家の意図が見えてくるといのもシェイクスピアの芝居の楽しみなのかもしれません。
上演後、役者の皆さんとお話出来る機会があったのですが、公演中にどんどん変化が見られそうと言っていたのが印象的でした。通常公演で6回といつもより多く上演されます。できれば楽日に行ってその変化を観てみたいとも思いますが、ハムレットがオフィーリアに「尼寺へ行け」と言ったように、隣にいる人から「仕事へ行け」と言われるのが落ちでしょう。もちろん、あとは沈黙。です。(笑)
=====================
ハムレット
演出:宮城聰
作:シェイクスピア
静岡芸術劇場
11月9日(日)、15日(土)、16日(日)、22日(土)、23日(日)、24日(月・祝)
一般大人:4,000円、同伴チケット(2枚):7,000円
大学生・専門学校生:2,000円、高校生以下:1,000円
2演目セット:7,000円(※2演目あわせてご予約ください)
くわしくは公式ページへ 静岡芸術劇場 ハムレット
=====================
Posted by 柚木康裕 at 23:54│Comments(0)
│演劇・ダンス