2012年04月12日
1月7日。ノマナイト。
ずいぶん昔のことのようだが、、、
スノドカフェが野間家になった夜。たくさんの方が来てくれてとても盛り上がをみせた。まるで正月の在所のように人が集い、賑わった。最近は忙しくて実家に帰ることも少なくなったので、個人的にはとても懐かしい雰囲気を感じていた。野間家が用意した特製七草粥5鍋も美味しいと大好評できれいに完食。
「野間家」を知らない方のために簡単に説明しよう。
野間家は静岡デザイン専門学校の同級生4名(今春卒業して今では皆社会人)からなるアーティストグループ「ノーマジーマモーテンテン」が創りだす架空の家族。父、母と子供二人(姉妹)という家族構成。その服装から昭和30年〜40年くらいの設定だと推測出来る。有り体にいえばコスプレパフォーマンス。もともとは写真作品として発表していたが、徐々にパフォーマンスも行うようになった。デザフェスでのパフォーマンスが予想以上の反応だったことで、その後の活動に弾みを付けていく。学生だったので活動ペースは上がらないようだったが確実に活動範囲を広げていった。
アートは創る人の思惑を越えて拡がりを見せることがしばしばある。単なる思いつきで始めたことを見ず知らずの他人が面白がる。思いつきで始めた人もそれを愉しむ人も何故面白いのか、よく分からない。ノマテンの4人も「思いつき」や「なりゆき」という言葉を使っていた。しかし彼女たちのアート活動(と僕は考えている)「野間家」は確実に面白がる他人を増やしている。それは何故だろうと考えたときに、以外と単純な答えが見えてきた。それは面白くするために熟慮し、準備を怠らず、決めたルールを守るということだった。それはすでに「思いつき」でも「なりゆき」でもなく仕事のような任務になっていると言える。人前でパフォーマンスをする限り、納得してもらうものを見せるという責任感でもある。もちろ彼女たちはそれをおもいっきり楽しんでやっている。そこまで考えて、楽しんでいるからこそ、我々にも伝わってくる。その意味では彼女たちはプロフェッショナルである。
「野間家」は最近の現代アートの(社会的にも)大きなトピックでもある「関係性」を考えていく上でも興味深い。この夜の擬似的な家族親族関係は確かに親密感を生み出し、ゆるやかな繋がりを創り出していった。食べ物を振る舞うというのも、この関係性を強化する大切な要素だろう。(同じ釜の飯を食う。ということ)
このような関係の生成がどのようにアートたり得るのか。それを今答えるには、まだまだ勉強が足りないが90年代から表面化したリレーショナルアートの流れを踏まえて考えていきたいと思う。
静岡では比較的に「行為」をアートとして表現する人が少ないと感じる。まだまだ「物体」が中心である。それゆえにノマテンの活動は、僕にとってとても目立っていた。4人が社会人になってしまって活動も難しいと思うがぜひ続けていってくれることを願っている。影ながら応援を続けたい。
ノマナイト会場風景(昼間)
ノマナイト中!
波多野里香展
画集「持塚三樹 Sun Day」
風景美術館でかんがえたこと
持塚三樹展 Sun Day @ヴァンジ彫刻庭園美術館
佐藤浩司郎「DISTORTION」@Gallery PSYS
清水現代アート研究会Vol.5
画集「持塚三樹 Sun Day」
風景美術館でかんがえたこと
持塚三樹展 Sun Day @ヴァンジ彫刻庭園美術館
佐藤浩司郎「DISTORTION」@Gallery PSYS
清水現代アート研究会Vol.5
Posted by 柚木康裕 at 02:25│Comments(2)
│アート・美術
この記事へのコメント
野間家面白そうですね☆(o^∀^o)
僕はクロノズとか好きです。みんなでつくるアートはおもしろいですね。
僕はクロノズとか好きです。みんなでつくるアートはおもしろいですね。
Posted by たっしー at 2012年04月12日 10:10
たっしーくん
おひさしぶりです。
元気にしてますかー。
野間家面白いよ。
とにかく彼女達はアート感覚がいいです。
また機会あったらぜひチェックしてみてください!
おひさしぶりです。
元気にしてますかー。
野間家面白いよ。
とにかく彼女達はアート感覚がいいです。
また機会あったらぜひチェックしてみてください!
Posted by ユノキ at 2012年04月12日 11:15