2008年12月10日
カメラのゆうわく
写真の欲望とか、シャッターの誘惑とか。
カメラ/写真が撮りたがる写真。シャッターを押したくなる対象。このときの衝動を断ち切るのはよほど自覚的な訓練が必要ではなかろうか。
言葉で理解することは優しいが、それを作品としての写真に落とし込むのはかなり難しい。
先日鈴木理策さんのワークショップに参加したのですが、参加者にアドバイスしていたひとつが写真の欲望や快楽のこと。シャッターを切ることは快楽が伴うようなことを言っていましたがまったく同感。ついつい構図や景色に乗せられてシャッターを切ってしまうのはよくあること。そんな写真でも悪くはないのでしょうが、それはある意味で誰でも撮れる写真です。せっかく写真を撮るのだからやっぱり自分だけにしか撮れない写真を撮りたいもの。
この欲望/快楽からどう遠ざかるか。すぐれた写真家はこれらを上手にコントロールしているように感じます。もちろん今回風景ルルルに出品している鈴木理策さんの写真からもそんなことを感じる。
見慣れた風景にまとわりついたイメージを徹底的に剥がした後に残った事物を印画紙に定着させているような印象。そのコンセプトにも共感しながらも目の前にある圧倒的なリアリティと美しさに思考も止まります。「佇まいがある」という言葉が写真作品を語る言葉かどうかは微妙ですが、作品からはそのような趣きが滲みます。
こう言いながらも矛盾しているようですが、快楽から遠ざかる写真ある一方で、快楽へ近づく写真もまたあることも事実です。近づくというより率先して巻き込むといったほうが近いかも。
欲望から遠ざかっていくのか、近づいていくのか。
カメラのゆうわくを断るのか、自ら進んで浸かるのか。
どちらに行くでもまずは自覚。


この2枚はワークショップに提出した写真の一部。
ん〜、自覚が足りないか・・。
カメラ/写真が撮りたがる写真。シャッターを押したくなる対象。このときの衝動を断ち切るのはよほど自覚的な訓練が必要ではなかろうか。
言葉で理解することは優しいが、それを作品としての写真に落とし込むのはかなり難しい。
先日鈴木理策さんのワークショップに参加したのですが、参加者にアドバイスしていたひとつが写真の欲望や快楽のこと。シャッターを切ることは快楽が伴うようなことを言っていましたがまったく同感。ついつい構図や景色に乗せられてシャッターを切ってしまうのはよくあること。そんな写真でも悪くはないのでしょうが、それはある意味で誰でも撮れる写真です。せっかく写真を撮るのだからやっぱり自分だけにしか撮れない写真を撮りたいもの。
この欲望/快楽からどう遠ざかるか。すぐれた写真家はこれらを上手にコントロールしているように感じます。もちろん今回風景ルルルに出品している鈴木理策さんの写真からもそんなことを感じる。
見慣れた風景にまとわりついたイメージを徹底的に剥がした後に残った事物を印画紙に定着させているような印象。そのコンセプトにも共感しながらも目の前にある圧倒的なリアリティと美しさに思考も止まります。「佇まいがある」という言葉が写真作品を語る言葉かどうかは微妙ですが、作品からはそのような趣きが滲みます。
こう言いながらも矛盾しているようですが、快楽から遠ざかる写真ある一方で、快楽へ近づく写真もまたあることも事実です。近づくというより率先して巻き込むといったほうが近いかも。
欲望から遠ざかっていくのか、近づいていくのか。
カメラのゆうわくを断るのか、自ら進んで浸かるのか。
どちらに行くでもまずは自覚。


この2枚はワークショップに提出した写真の一部。
ん〜、自覚が足りないか・・。
波多野里香展
画集「持塚三樹 Sun Day」
風景美術館でかんがえたこと
持塚三樹展 Sun Day @ヴァンジ彫刻庭園美術館
佐藤浩司郎「DISTORTION」@Gallery PSYS
清水現代アート研究会Vol.5
画集「持塚三樹 Sun Day」
風景美術館でかんがえたこと
持塚三樹展 Sun Day @ヴァンジ彫刻庭園美術館
佐藤浩司郎「DISTORTION」@Gallery PSYS
清水現代アート研究会Vol.5
Posted by 柚木康裕 at 22:51│Comments(4)
│アート・美術
この記事へのコメント
シャッターの誘惑、ありますね。
綺麗なもの、変わったものを観るとついつい写真に撮りたくなります。
写真家さんたちは普通の人たちが何気なく見てるものでも、それを再発見させるような鋭い切り口で対象を観て写真にしている気がします。
綺麗なもの、変わったものを観るとついつい写真に撮りたくなります。
写真家さんたちは普通の人たちが何気なく見てるものでも、それを再発見させるような鋭い切り口で対象を観て写真にしている気がします。
Posted by ma2i at 2008年12月11日 00:22
> ma2i さま
コメントありがとうございます。
そうですね。写真家は本当に良く見える目を持っていることが作品から感じられますね。
もっともその目は鍛えられて出来上がっていったのだと思います。
写真を撮ることが好きな僕としても、そんな目を獲得していきたいです。時間は掛かりそうですが・・。笑
コメントありがとうございます。
そうですね。写真家は本当に良く見える目を持っていることが作品から感じられますね。
もっともその目は鍛えられて出来上がっていったのだと思います。
写真を撮ることが好きな僕としても、そんな目を獲得していきたいです。時間は掛かりそうですが・・。笑
Posted by (ユノキ) at 2008年12月11日 09:45
何週間か前からちょこちょこ見させていただいております、suzuyaと申します。はじめまして。
鈴木理策さんのワークショップがあったのですか!それはぜひ参加したかったです。昨年東京都写真美術館で「熊野、雪、桜」展を見て以来ファンなのですよぉ。
せめてルルルは行きたいんですけど21日に行けるかどうか。遠いです静岡^^;
鈴木理策さんのワークショップがあったのですか!それはぜひ参加したかったです。昨年東京都写真美術館で「熊野、雪、桜」展を見て以来ファンなのですよぉ。
せめてルルルは行きたいんですけど21日に行けるかどうか。遠いです静岡^^;
Posted by suzuya at 2008年12月11日 11:56
> suzuya さま
はじめまして。
ブログ読んで頂きありがとうございます。
鈴木理策さんのワークショップ楽しかったですよ。
最後に写真集にサインまでもらってしまい単なるミーハーでした。(笑)
僕は写美のその展示を見逃してしまいました。すごく好評だったようですね。その時の規模からすると静岡は展示枚数は寂しいかもしれません。9枚ですから。でも地元で観られるということは本当に素晴らしいです。県美さんに感謝ですね。(笑)
風景ルルルは見ごたえありますよ。
お時間あるようでしたらぜひ。
はじめまして。
ブログ読んで頂きありがとうございます。
鈴木理策さんのワークショップ楽しかったですよ。
最後に写真集にサインまでもらってしまい単なるミーハーでした。(笑)
僕は写美のその展示を見逃してしまいました。すごく好評だったようですね。その時の規模からすると静岡は展示枚数は寂しいかもしれません。9枚ですから。でも地元で観られるということは本当に素晴らしいです。県美さんに感謝ですね。(笑)
風景ルルルは見ごたえありますよ。
お時間あるようでしたらぜひ。
Posted by (ユノキ) at 2008年12月11日 13:01