2009年05月26日

ハイブリッド

童謡・唱歌は同じ唄でも歌詞の一部が違うことが
少なくないらしい。
知り合いの唄の先生がそんなことを言っていた。

歌詞が違ってしまうのは勘違いからか、
または故意か。

今のように複製技術もなければ、著作権もない時代に
生まれたものだから歌い継がれなければなくなってしまう。

「夏は来ぬ」という唱歌もその一例。
先生がある時に渡された歌集の歌詞が自分がいつも唄う歌詞と
違っていたことを指摘していた。

夏は来ぬ蛍とびかい”のところは
五月闇蛍とびかい”とその昔に教わったそうだ。

だってこのほうが夏の夕方の雰囲気が出てステキでしょ。
というのがこの歌詞を支持している根拠。
なるほど情景がくっきりと浮かぶ。笑

人から人へ。

偶然だろうと故意だろうと
受け継がれるゆえに伝言ゲームのごとく変容していく。


あるいはこんなこともあるかもしれない。


おぼろ月夜の歌詞に菜の花が出てくる。

"菜の花畠に入日うすれ"

春を歌った唄。
しかし2番の歌詞にこんなところがある。

"かわずの鳴く音も鐘の音も"

かわずとはもちろん蛙のこと。

春なのに蛙?

静岡では菜の花と蛙が一緒になる季節はない。

この唄の作詞は信州出身の佐佐木信綱。
菜の花とかわずが同時に野にある春が信州には
あることになる。

静岡でこれを聴いた人は、かわずでは変だから、
強引に違う生き物を鳴かしてしまうかもしれない。

そうして唄が変化していく。(かも・・)


でも、

何かの理由で静岡に住みだした信州の人は
静岡の自然の中でこの歌詞を不思議に感じずに
おぼろ月夜を唄うのだろう。



その時静岡の中に信州が存在していることになる。


地域ってそんな風に出来ているのかも。


なんてぼんやり思い浮かんだ。


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Posted by 柚木康裕 at 23:03│Comments(0)その他
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