2009年07月04日

県大写真部しゃしん展@スノドカフェ

カメラはいったいどこに行ってしまうのか?

デジタルカメラの出現によりフィルムの淘汰が始まったのはそれほど昔でもない。しばらく前まではデジタル派とアナログ派による激しい写真論が交わされていたのだろうが、いまやコンパクトデジカメでも35mmフィルムに匹敵する解像度を持つ時代になると、もはやデジタルは写真か?などと改めて問うこともなくなってきたように感じる。

アナログとデジタルの違いはごく簡単に言ってしまえば撮影後の処理許容量の違いでしょう。どこまで処理を許したら写真にアウラがなくなるのか?その一線が大切だったはずです。しかし今や積極的なデジタル処理によってアウラを宿らせることも可能になってきたように思う。
去年第33回木村伊兵衛賞を受賞した志賀理江子さんの作品はフィルム写真にデジタル的な(実はかなりアナログな作業をしている)処理を施していたり、キャノン写真新世紀グランプリの高木こずえさんはポートレイトをデジタル処理して双子のようにしてしまうという離れ業をやってのけている。(作品はこちら → insider
3月に上野の森美術館で開催していたVOCA展にもデジタル処理された写真作品が出展されていました。
これらは奇をてらっている様子はなく、どちらもまぎれもなく「写真」として受け入れられます。(と僕は最初に観たときに感じた)

新しく出会った写真家のカメラとの付き合いに清々しさを感じていたのはもう去年のこと。アナログでもデジタルでもカメラはカメラとして写真を撮っていくんだなあ。などと思っていたのもつかの間、テクノロジーは立ち止まることを許さずにカメラにまたも変革を求めてきます!

しかも今度はさらに強烈に。
アナログからデジタルの移行などはこれに比べたらなんのことはない。
カメラの存在を真に揺さぶる大事件(と思っているのは僕だけか?)が去年末あたりから巻き起こっています。
それはなにかと言うと、

「HDムービー撮影機能付デジタル一眼レフ」の登場!
 (通称、HD動画デジイチ?)

これは本当に恐ろしい代物です。(と勝手に思っている)
イチガンのふりしてハイビジョン動画が撮れる!?しかも(当然だけど)被写体深度とか調節できるし・・。

ムービー撮れるカメラ?
カメラ撮れるムービー?

これをカメラと呼んでいいものか?

僕はこのカメラのことを密かにキメラと呼んでいる。
そう、一つの身体に異なった二つの精神が宿っているあのキメラ。
キメラ的カメラ。

これはある意味なるべくしてなった、向かうべきして向かっている姿。
もう本当にデジタル・アナログの話ではない。
スティル/写真とムービー/映像とは何が違うのか?
ピクチュアと無限に繋がっているピクチュアはどのように分けられのか?
一枚の写真にアウラが存在しているのなら、HD動画デジイチには何千、何万のアウラが宿るのか?
・・・?

ん〜、何の話しをしているのだろう。笑
まあ、取り留めも無くなりそうなのでこの辺で・・。

表題にもあるようにスノドカフェで開催される写真展についてお知らせします。
それではサクッとまいりましょう。こっちが本題ですが・・(^ ^ ;)

【 weekend gallery @ スノドカフェ】

 iro- ぼくと、わたしと、色と。
 静岡県立大学写真部しゃしん展

 7月25日(土) 12:00〜21:00
   26日(日) 12:00〜19:00

   入場無料(ドリンク代などは実費)


  特別トークイベント 7月25日(土) 19:00〜
  現代アートのフィールドで活躍中の画家持塚三樹さんを迎えて
  「色とわたし」をテーマにトークショウを行います。
  料金 一般1,000円(1ドリンク付) 学生500円
  予約優先:収容人数に限りがありますのでご予約優先とさせて頂きます。
       連絡先 054−346−7669
       メール このブログにあるメールフォームをお使いください。


  持塚三樹さん プロフィール
         静岡県藤枝市在住
         MISAKO&ROSEN GALLERY(東京)所属
         雑誌「ILLUSTRATION」2004年ザ・チョイス大賞受賞
           第135回ザ・チョイス入選(審査員は奈良美智さん!)
         ホームページ Miki Mochizuka WEB


ナチュラルボーンメガピクセルの彼/彼女らが、今どんな写真を撮るか?
ある意味とても面白い展覧会になるのではと期待しています。
トークに登場する画家の持塚三樹さんは色使いに特徴があるのでジャンルは違うのですが、テーマが「色」だったこともありお誘いしました。快く応じてくれてホントに感謝です。作家が見る世界の色。いい機会なのでじっくり聞いてみよう。

スノドカフェで行っているweekend galleryは交流・対話をキーワードにした週末だけの展覧会。
どうぞ気軽にお越しください。


県大写真部しゃしん展@スノドカフェ
 持塚三樹 Red Carpet Series「 Epoch 」2006 acrylic on paper on board 80 X 101cm スノドカフェ所蔵




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Posted by 柚木康裕 at 11:01│Comments(6)アート・美術
この記事へのコメント
映画は写真の連続だから、どこのカットもカッコよくなきゃいけなくて。
デジタルは結局アナログを目指して進化してきたわけだけど。それぞれの利点が違うことを逆手に取って、最近のクリエーターは上手に使ってるもんで面白くなってきたなぁとは思います。アナログ、デジタルにこだわる必要は無くて、かっこよけりゃいいじゃんってトコですよね。
だからCGをトレースして、生々しさを出したセル画アニメも良いと思うし。
レコードの方がCDより音はいいけど、今の時代に「レコードでしか音源出さない」なんてナンセンスだと思うし。

正誤ではなく、カッコいいかどうか。感じるかどうかが、モノを創る課題かななんて考えてます。
Posted by まいたん at 2009年07月04日 14:17
まいたん!

どーも、コメントありがとう。

そう、かっこよけりゃいいじゃんってトコなんだろうね。
またはキモチよければいいじゃんともね。

その気持ちに疑いなく本物かなんてのがリクエーションの
強度につながっていくのでしょう。

というわけで、かっこよさ追求してください!笑
Posted by (ユノキ) at 2009年07月05日 01:15
カッコ悪くてもいいじゃん。も入れといてください^0^でなきゃ僕がかわいそうじゃん。

ということでなんでもあり。ということに。するとこんどはまたジャンル分けが必要になりますわ。名前付けが終わると越境する作者がでますからそれにも名前を付けないと。もう最近では名前付けが忙しくて写真見るひまもありゃしませんわ。そういうことではいけないと思うので写真そのものと向き合わなくてはいけません。

写真はね道具があれば技術がなくても作品つくれちゃうのがいいんですよ。技術が伴っちゃうと写真ではなくて美術になっちゃいますから。あんっ、また柵つくっちゃったん。←オチ
Posted by suzuya at 2009年07月06日 10:58
> suzuya さん

いやいやカッコ良さも人それぞれ!
己の美を探求していきましょう〜。

それにしても日本人はとくにジャンル分けが好きですよね。
いや、得意と言ったほうがよいのかも。
基本的に分類癖がありますね。ですので皆オタクの素質が備わっているように感じます。

名前付けで忙しく写真を見る暇がない!
本当に言えてます。
名前、分類を追うばかりで事物を見ないのでは意味ないですもの。
気を付けたいものです。

またいずれ写真談義じっくりしましょう〜。
よろしくお願いします!
Posted by (ユノキ) at 2009年07月07日 03:01
珍しく、お休みの土曜です^^。
ちょこっとよらせていただきます^^。
Posted by mekko at 2009年07月13日 04:25
> mekko さん

こんにちは。
いつも気にかけて頂きありがとうございます!

ぜひ週末お越しください。
お待ちしています。
Posted by (ユノキ) at 2009年07月13日 12:23
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