2011年01月21日

アートと英語のサークル始めます。

関係性の美学(Esthétique relationnelle)未だに日本語訳が出版されないのは何故?

1998年、フランスの美術評論家でありキュレーターのニコラ・ブリオーによって書かれた「関係性の美学(Esthétique relationnelle)」はその後のアートに少なからぬ影響を与えてきました。特に日本においては関係性という部分を活発に援用し、その後一大ムーブメントとなっていく地域アートプロジェクトに美術的正当性を与えてきたとも解釈できると思います。現在この言葉自体はアート界を一人歩きするほどにポピュラリティを獲得しているようにも見えますが、不思議なことにこの論文は日本語訳が出版されていないという状態が続いています。英語訳は02年に出版されました。現在入手が簡単なのはこの英語版です。
辛抱強く日本語版を待っていましたが、とうとうしびれを切らして英語版を購入。英語版を訳しながら学んでいこうと思いましたがあえなく挫折。orz
しかしこの本はどうしても読まなければならない本であり、中途半端に終わらせるのも納得いかずで、懲りずにもう一度挑戦しようと決意しました。「関係性の美学」の言及するところが現在でも古びず、さらに考えるに値するものではないだろうかという期待を確かめないといけません。

もっともまた独りでもくもくとやっていたら挫折しそうなので、今回は一緒に学ぶ仲間を作ろうと考えました。この読み解き(翻訳とは違います)をプロジェクトとして捉えそれを遂行するためにまずは「サークル」を作ります。(これはサークルという関係性の中で参加者が美を創りだせるかの実験でもあります。後付けですが。笑)
すでに知人の英語講師に協力してもらうことが決まり、英語もしっかり勉強できる体制が整いました。活動は1ヶ月に1回として1年かけて100ページほどある内容を訳していきます。1回の活動は3時間としますので、毎回10ページ弱をこなしていくことになります。かなりハードな時間となりそうですがたぶんそれでも足りないくらいでしょう。各自の予習復習次第で進捗状況、理解度も相当変わってくると思います。
1回の参加料は2800円とします。(講師への謝礼、運営費、お茶代として)(初回はお試し価格1800円)
参加条件はありませんが本は各自購入してください。アマゾン
(お試しの方へはお貸しいたします)

まったくもって酔狂なサークル活動となりそうですが、志し高く芸術と英語を同時に学んでいこうと思います。もっともあまりにタフな雰囲気に参加者が集まらないことも見込まれますが、、、もし興味を持って頂けるようなら気軽にお問い合わせください!
第1回目は1月30日(日)午後1時30分に開始です。

スノドカフェ ー studies of contemporary & arts ー series
読み解きサークル / ニコラ・ブリオー「関係性の美学」 第1回
日時:2011年1月30日(日)13:30~16:30
料金:お試し価格1800円(講師への謝礼、運営費、お茶代含む)
講師:手島智得(英語講師・English Out Loud代表)
場所:オルタナティブスペース・スノドカフェ
   静岡市清水区上原1-7-3 スノードール2F
電話:054-346-7669(お問い合わせ・ご予約)
   メールフォームからも受付けできます。


にほんブログ村 美術ブログ 現代美術へ
ポチッと応援よろしくおねがいします〜。
同じカテゴリー(アート・美術)の記事画像
波多野里香展
画集「持塚三樹 Sun Day」
風景美術館でかんがえたこと
持塚三樹展 Sun Day @ヴァンジ彫刻庭園美術館
佐藤浩司郎「DISTORTION」@Gallery PSYS
清水現代アート研究会Vol.5
同じカテゴリー(アート・美術)の記事
 波多野里香展 (2014-04-16 18:17)
 画集「持塚三樹 Sun Day」 (2013-01-04 22:06)
 風景美術館でかんがえたこと (2012-09-24 19:15)
 持塚三樹展 Sun Day @ヴァンジ彫刻庭園美術館 (2012-09-23 16:58)
 佐藤浩司郎「DISTORTION」@Gallery PSYS (2012-09-22 12:27)
 清水現代アート研究会Vol.5 (2012-09-21 18:33)

Posted by 柚木康裕 at 19:33│Comments(0)アート・美術
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
アートと英語のサークル始めます。
    コメント(0)