2012年04月12日
エスパス ルイ・ヴィトン東京

ファッション業界のアートへのアプローチは今時珍しいことでもないだろうが、ビッグメゾンのそのスケールとさりげなさにはとにかく感服する。表参道のルイ・ヴィトンの7Fにあるアートスペース「エスパス ルイ・ヴィトン東京」もその名に違わぬ活動を行う。しっかりとキュレーションされた展覧会には立派な図録も用意されて(しかも無料で配布している!)、その本気度が窺える。こうした展示が自由に何度でも観覧できるというのは素直に嬉しい。
現在開催されている「COSMIC TRAVELERS -Toward the Unknown」展はこの会場では初めてとなるグループ展で、ベテランから若手まで5名が参加している。出品作家は年齢順に原口典之、渡辺豪、高木正勝、塩保朋子、佐藤允。非常に見応えのある作品が揃っているので、近くに来た際は観覧をオススメしたい。
COSMIC TRAVELERSと聞いて思い出すのはチャールズ&レイ・イームズの短編映画「Powers of Ten」である。COSMICという響きは宇宙だけでなく内なる宇宙としての体内も同時に想起させる。このSF的想像力は「ミクロの決死圏」の影響が大きいが、8年ほど前に「Powers of Ten」を観て以来、こちらが想像力の源泉となった。60年代後半に発表されたこの映画は驚くべきクリエーションで、宇宙の広がりと人体に広がる空間が同じスケールを持つことを分かりやすく伝えていた。「無限大の宇宙は実は極小であり、自分の周りに塵のようにたくさん浮かんでいるのだ」などと思わず子供の頃に空想した宇宙を思い出す。同時にその空虚ともいえる空間の拡がりに寄る辺なき不安を感じているのも事実である。そんな想像力がCOSMICには詰まっている。
作品個々の感想などはまた時間があるときに。
(抽選に当たって佐藤允氏のライブ・ドローウィングに出掛けたので、その様子なども)
とにかく一見の価値ありです、ぜひ。
[展覧会情報]
展覧会名:COSMIC TRAVELERS -Toward the Unknown」
場 所:エスパス ルイ・ヴィトン東京
会 期:1月21日〜5月6日
公式HP:http://espacelouisvuittontokyo.com/


波多野里香展
画集「持塚三樹 Sun Day」
風景美術館でかんがえたこと
持塚三樹展 Sun Day @ヴァンジ彫刻庭園美術館
佐藤浩司郎「DISTORTION」@Gallery PSYS
清水現代アート研究会Vol.5
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Posted by 柚木康裕 at 05:32│Comments(0)
│アート・美術