2008年11月25日
ご無沙汰な風景
ただ今戻りました。
怒濤の週末を何とか乗り越えて5日ぶりのブログ。
フー・・。って感じですが、息をついている暇はもちろんありません。(><)
気が付けば今週末はいよいよ「私(マイ)風景」展が始まります。

作品の搬入がぼちぼち始まり、気が引き締まっている次第。
オープニングイベントの準備もちゃくちゃくと進んでいます。
そのオープニングイベントですが食べ物もしっかり作りますのでそれも楽しんで頂きたいと思います。
県外の作家さんが多いので地元の静岡おでんや桜えびを使った料理なども揃えています。他にもスノドカフェで話題沸騰のあいあんしぇふの手造りベーコンなど。楽しい会話には美味しいつまみは必須です。アートイベントでもそれはもちろん欠かせません。(笑)
お楽しみに〜。

オープニングイベントに参加して頂ける方は電話でご連絡ください。当日直接来るものもちろんOKですが、なるべく人数を把握しておきたいためにご協力ください。
スノドカフェ 054−346−9151 繋がらない時は→054−346−9151
まだまだ募集しています。お気軽にどうぞ。
■展覧会名:「私(マイ)風景」展
~キミにもみえる?このけしき~
■出展作家:映像X音楽 黒澤誠人(映像)・丸山研二郎(音楽)
写真 杉浦慶太
インスタレーション 猫祭り姫 x 幼虫社
インスタレーション 石黒昭
絵画 鈴木まさこ
映像絵画 野村叔子
Tシャツ(シルクスクリーン) 北川純
(記念グッズとして販売します。レアアイテムかも?笑)
スノドカフェ所蔵作品も展示します。
■会期:2008年11月29日(土)~12月7日(日) 9日間
(会期中無休)
■営業時間:12:00~21:00
■オープニングイベント:ライブやトークなど
11月29日(土)19:00~
会費1890円(飲食フリー・税込み)
ゲスト 平野雅彦(静岡大学非常勤講師 情報意匠論)
■会場:オルタナティブスペース・スノドカフェ
静岡県静岡市清水区上原1-7-3 054-346-7669
more info → http://www.snowdoll.net/sndc
怒濤の週末を何とか乗り越えて5日ぶりのブログ。
フー・・。って感じですが、息をついている暇はもちろんありません。(><)
気が付けば今週末はいよいよ「私(マイ)風景」展が始まります。

作品の搬入がぼちぼち始まり、気が引き締まっている次第。
オープニングイベントの準備もちゃくちゃくと進んでいます。
そのオープニングイベントですが食べ物もしっかり作りますのでそれも楽しんで頂きたいと思います。
県外の作家さんが多いので地元の静岡おでんや桜えびを使った料理なども揃えています。他にもスノドカフェで話題沸騰のあいあんしぇふの手造りベーコンなど。楽しい会話には美味しいつまみは必須です。アートイベントでもそれはもちろん欠かせません。(笑)
お楽しみに〜。


オープニングイベントに参加して頂ける方は電話でご連絡ください。当日直接来るものもちろんOKですが、なるべく人数を把握しておきたいためにご協力ください。
スノドカフェ 054−346−9151 繋がらない時は→054−346−9151
まだまだ募集しています。お気軽にどうぞ。
■展覧会名:「私(マイ)風景」展
~キミにもみえる?このけしき~
■出展作家:映像X音楽 黒澤誠人(映像)・丸山研二郎(音楽)
写真 杉浦慶太
インスタレーション 猫祭り姫 x 幼虫社
インスタレーション 石黒昭
絵画 鈴木まさこ
映像絵画 野村叔子
Tシャツ(シルクスクリーン) 北川純
(記念グッズとして販売します。レアアイテムかも?笑)
スノドカフェ所蔵作品も展示します。
■会期:2008年11月29日(土)~12月7日(日) 9日間
(会期中無休)
■営業時間:12:00~21:00
■オープニングイベント:ライブやトークなど
11月29日(土)19:00~
会費1890円(飲食フリー・税込み)
ゲスト 平野雅彦(静岡大学非常勤講師 情報意匠論)
■会場:オルタナティブスペース・スノドカフェ
静岡県静岡市清水区上原1-7-3 054-346-7669
more info → http://www.snowdoll.net/sndc
2008年11月19日
ながれゆく私(マイ)風景

今日は「私(マイ)風景」展に出品して頂く映像と音楽の作品を制作しているお二人の紹介です。
11月29日(土)のオープニングイベントでこの作品をライブパフォーマンスします。ライブで行うということが作品の一部ということでこの時しか直接観ることが出来ません。会期中はこのときの様子をビデオで流して行く予定です。ぜひ作品として観たいかたはオープニングにどうぞ。
映像を黒澤誠人氏、音楽を丸山研二郎氏がそれぞれ担当しています。
この二人の組み合わせで以前スノドカフェでライブして頂きました。そのときは4作品ほどパフォーマンスしましたが、とても印象的な時間を創り上げてくれたのを憶えています。テレビ的や映画的な映像に馴れていた身としてはとても新鮮に映像と音楽を楽しめました。常々映像をアートとして鑑賞するのは困難な場合が多いと思っていますが、この二人の組み合わせは間違いなくリラックスして鑑賞/体験できます。
黒澤氏の作品はマルチディスプレイが基本。作風は・・・、あまりここで説明するのも不親切ですので、当日を楽しみにしてください。(笑)
丸山氏はエレキギターとエフェクターを使って映像に音楽を乗せていきます。ロックから民族音楽まで多彩にこなし、三味線や和笛などの日本の楽器とのコラボレーションなどジャンルを越えて活動しています。彼のアルバム「水景」はギターサウンドを中心とした心地よいインストゥルメンタル。様々な水辺の風景を想起させる音の振動が詰まっています。
(丸山氏のサウンドはレディオ・ダラの中で紹介しています。聞いてみてください)
今回の「私(マイ)風景」展を行うきっかけが写真の杉浦さんだとすると彼ら二人の存在がこの開催を決定的にした存在でした。僕のなかではとてもお気に入りの二人です。
流れゆく風景。
たゆたう音。
ながれゆくふうけい。
たゆたうおと。
マイフウケイ

2008年11月18日
礼拝の風景

敬拝の対象として描かれた聖人の絵。
教会によって扱いの違いはあるようですが、正教会はかなり厳格な決まり事があるようです。たとえば正教徒以外がイコンを書くことはみとめてなかったり、司祭によって成聖されたものでなければいけなかったりします。
最近では描く人の減少によりオリジナルの希少性が高くなっているそうです。
そんな正教会のイコンが静岡にたくさんあるのをご存知でしょうか?
僕も初めて知った時はとてもびっくりしました。信者さんにとっては珍しくもないことだと思いますが、キリスト教徒でもない身としてはその珍しさに驚きした。
その教会とは静岡市葵区春日にあるハリストス正教会です。
ここには数十枚のイコンが壁に飾られていてまさに神への導きとして日常的にその役目を果たしています。このイコンの一部を描いているのが、なんと日本のイコン画家(聖像画家)の山下りんです。もちろん彼女も正教会信徒です。明治時代にロシアの首都ペテルブルクに渡りイコンを学びました。
このジャンルではかなり有名な人らしいのですが、この教会と一緒に彼女の存在を知りました。
今度ハリストス教会の聖堂内でそのイコンを見学出来る機会があります。
静岡大学の学生たちがイコンと山下りんを調べていてその発表会を教会内のホールで発表します。そのときは講演として正教会のお話やビザンティン美術に関するお話も聞くことが出来ます。
これは必見です!
(でも「私(マイ)風景」展の会期中!?どうしよう・・汗)

ハリストス正教会 〜めくるめくイコンの世界〜
日時:11月30日(日) 13:00開場
*9:30からの礼拝を見学することも出来ます。
場所:静岡市葵区春日3-9-5 静岡ハリストス正教会 アークホール
入場無料
プログラム
【研究発表】
言語文化学科学生グループ“ICORIN” 「イコンと山下りん」
【講演】
静岡大学人文学部教授 久木田直江氏
「継承されるビザンティン美術ーラテン中世から初期ルネサンスへ」
静岡ハリストス正教会司祭 ステファン 桑原建夫氏
「正教会というキリスト教」
このゼミの先生のHPにも詳しい情報が載っています。>> コニタス
静岡ハリストス正教会 >> HP
2008年11月16日
雑居ビルの私(マイ)風景

今日は「私(マイ)風景」展の出品作家さん二人目(ユニットですけど)の紹介をします。
段ボールでできた雑居ビルの街を創作している猫祭り姫&幼虫社のお二人。
作品名は「第N無人居住区」
初めてあったのは春のデザフェス。
電気を落とした展示ブロックを観て回っているとほんわりとした灯りの漏れるオブジェが視界にフェードイン(そう、突然というよりだんだん焦点があっていくような感じ)してきた。
一目見て惚れてしまったのですが、そのB級っぽさとか(褒め言葉です)、でもよく観るとかなり作り込んでいる様子とか、そのスケールとか、とにかくニヤリとしてしまったのです。
簡単に言えば廃墟系オブジェということになるのかな?(そんなカテゴリーはないとはおもうけど)
このようなオブジェは軽いデジャヴにおそわれるのだと思いますが、それは松本零士のアニメだったり、リドリー・スコットのブレードランナーとかがその源泉だったりします。でもこの作品を観た時に僕の頭のなかに最初に現れた風景はウォン・カーワァイの「恋する惑星」でした。九龍にある雑居ビルを舞台にした結構甘酸っぱい物語りなのですが、クリストファー・ドイルの映像と相まってファンタジー溢れるイメージが僕の頭の片隅に定着しています。
決して自分の風景ではない風景をこの作品を観た時になぜか自分の風景のように重ねてしまいました。(恋愛映画やアクション映画の主人公に自分を重ねるようなもの?笑)
今回の「私(マイ)風景」展で意識したいのは風景を郷愁やノスタルジーだけで終わらすのではなくもっと違う意識で眺めたり、獲得していくことがあります。
でもどうしても郷愁をさそってしまうこの段ボールで出来た雑居ビルを観て、それ以外でどのような意識で眺めることが出来るのか。そもそもそんなことを考えなくてもよいのか。
そんなことも会期中に作品を観ながらみんなで話しが出来たら楽しいかなって思います。
静岡初上陸です。
ぜひじっくりこの雑居ビルを徘徊してください。

2008年11月13日
里山の私(マイ)風景
人の宣伝をしていたらあっという間に、「私(マイ)風景」展まで2週間となりました。順調に準備がはかどっていま・・・・せん。(汗)
アーティストの皆さんの作品はほぼ出来上がっていますので大丈夫なのですが、展覧会に必要な資料作りや会場セッティングがまだまだ決まって無いのでこれからが踏ん張りどころ。でもそれもまた楽しいのでより良いものを目指したいと思います。
今日は「私(マイ)風景」展に出品して頂くアーティストの紹介をさせて頂きます。
最初はフォトグラファーの杉浦慶太さんです。
僕は彼の写真を見た時にとても驚きそしてその美しさとか静謐さに強く感情を揺さぶられてしまいました。この展覧会をやってみようと思ったのも彼の写真が出発点。この写真を紹介してみたいなって思い、それが発展して「私(マイ)風景」展という形にたどり着いたのです。
実を言うと僕もまだ2回しか会ったことがないので彼のパーソナルなことまでは解りませんが、話しをしているときの態度などとても真剣にアートに向かっていることが感じられます。それはとても好感が持てるのですが、その態度がしっかり創作に結びついていることが彼のすごいところ。気持ちだけでなく、頭で考えて実践している部分がかなりしっかりしています。(当たり前かもしれませんが)
もの静かな印象ですが言葉はかなり熱いです。
彼が今回展示してくれる作品は4枚組の森の写真。サイズは一枚がほぼB1の大きさ。
撮影場所は現在住んでいる故郷岡山県の里山の風景。
よく見ればなんの変哲も無い里山を切り取っただけ。雑木と竹が生い茂ったどこにでもある里山の風景なのですが、これがどこにもないような表情を見せているのです。
本当にアーティストって不思議。誰もが見たことがあるのに、誰も見たことの無い状況をつくりだすのだから。
杉浦さんは職業カメラマンとして仕事をしていましたが、今年から作品としてコンペなどに積極的に出し写真家を目指すことになったようです。そしてGEISAIに出品しているときに遭遇しました。そのイベントで立て続けに賞を獲りただ今注目な一人です。(こちらのベージに本人がいます。>> GEISAI11受賞者発表)
ぜひ、杉浦さんの森を観に来てください。じっくり観るべき深い森です。

展覧会の詳細はこちらへ >>「私(マイ)風景」展
アーティストの皆さんの作品はほぼ出来上がっていますので大丈夫なのですが、展覧会に必要な資料作りや会場セッティングがまだまだ決まって無いのでこれからが踏ん張りどころ。でもそれもまた楽しいのでより良いものを目指したいと思います。
今日は「私(マイ)風景」展に出品して頂くアーティストの紹介をさせて頂きます。
最初はフォトグラファーの杉浦慶太さんです。
僕は彼の写真を見た時にとても驚きそしてその美しさとか静謐さに強く感情を揺さぶられてしまいました。この展覧会をやってみようと思ったのも彼の写真が出発点。この写真を紹介してみたいなって思い、それが発展して「私(マイ)風景」展という形にたどり着いたのです。
実を言うと僕もまだ2回しか会ったことがないので彼のパーソナルなことまでは解りませんが、話しをしているときの態度などとても真剣にアートに向かっていることが感じられます。それはとても好感が持てるのですが、その態度がしっかり創作に結びついていることが彼のすごいところ。気持ちだけでなく、頭で考えて実践している部分がかなりしっかりしています。(当たり前かもしれませんが)
もの静かな印象ですが言葉はかなり熱いです。
彼が今回展示してくれる作品は4枚組の森の写真。サイズは一枚がほぼB1の大きさ。
撮影場所は現在住んでいる故郷岡山県の里山の風景。
よく見ればなんの変哲も無い里山を切り取っただけ。雑木と竹が生い茂ったどこにでもある里山の風景なのですが、これがどこにもないような表情を見せているのです。
本当にアーティストって不思議。誰もが見たことがあるのに、誰も見たことの無い状況をつくりだすのだから。
杉浦さんは職業カメラマンとして仕事をしていましたが、今年から作品としてコンペなどに積極的に出し写真家を目指すことになったようです。そしてGEISAIに出品しているときに遭遇しました。そのイベントで立て続けに賞を獲りただ今注目な一人です。(こちらのベージに本人がいます。>> GEISAI11受賞者発表)
ぜひ、杉浦さんの森を観に来てください。じっくり観るべき深い森です。


展覧会の詳細はこちらへ >>「私(マイ)風景」展
2008年11月12日
朝日の風景

朝日とは希望を表すことが多いと思いますがいかがでしょうか。
「夜が開けないことはない」とか「朝日は必ず昇る」とか肯定的に使います。日出ずる国と呼ばれるほどですのでポジティブに捉えるのも当たり前かもしれません。
しかし朝日とはいつでも希望と共に昇るのでしょうか。
ウィークディならば、いっそのこと朝日が上がらないでほしいと思っている人も多いのでは。(笑)
それは冗談としても、いつでもきっちり昇ってしまう朝日がある種の諦めを表すことはないのでしょうか。
20世紀初頭のアメリカの作家(元祖ロストジェネレーション)の小説を読んでいるとそんなことが心に浮かびます。
アーネスト・ヘミングウェイの「日はまた昇る」( The Sun Also Rises )
第一次世界大戦の傷跡から立ち直り、華やかさを取り戻した1920年代のパリが舞台。アメリカの新聞社のパリ特派員ジェイコブ・バーンズの物語。夜な夜な社交に出掛けるのですが、酒場のシーンがとても大人の雰囲気でお洒落っぽく描写されていて、初めて読んだ若かりし頃にはとても憧れたものです。恋人のブレットとの関係を軸に物語は綴られているのですが、大げさなハプニングはなく(でも実にさまざまなことが起こっているのですが)、それこそ我々の日常と同じようにささいな人間関係に悩みながら進行していきます。
パリからピレネー山脈を越えて(この時の鱒釣りのシーンはとても良い)、舞台をパンプローナに移しても、浮気性なブレットに振り回される日々。煮え切らないジェイク。
どんなに思い悩んでもまた朝はやってきて、日常が繰り返される。
そうしてまた「日はまた昇る」のです。
何かこう書くととても否定的な感じですが、そんなことはありません。
目の前に現れる日常は基本的にたんたんとしているってところですかね。
ちなみに写真は今日撮った夕日の風景です。お間違えなく。(笑)
Posted by 柚木康裕 at
23:59
│Comments(2)
2008年11月11日
お寺でチルアウトの風景

ライブはイギリスのソングライター、レイチェル・ダッド。
場所は静岡市葵区にあるサールナートの向かいにある宝泰寺。
レイチェル・ダッドはイギリス・ウィンチェスター生まれでブリストル在住。ギターやバンジョーを弾きながら歌います。CDで聞くととてもナチュラルな人柄を想像することが出来ます。ささやくような自然な声。バンジョーの音がアイリッシュのサウンドを思わせて少し郷愁を感じさせるようなところもあります。すうっと心に落ちてくるような感じ。
そんな彼女がお寺の畳の上でどんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。
きっと違和感なく溶け込んでいるのでしょう。
なんとなく、一句。
秋の夜 風にかほるは ブリストル 遥か彼方に 歌声を聴く
おそまつ。(><)
=========================
Rachael Dadd live in 宝泰寺
日時:11月14日 19時開演(18:30分開場)
場所:宝泰寺客殿(葵区伝馬町12−2 サールナートホール向い)
料金:前売り2000円 当日2500円
チケット販売・問い合わせ:
サールナートホール 054−273−7540
=========================
ホームページ >> Rachael Dadd
ツアー情報 >> ANGEL'S EGG
Posted by 柚木康裕 at
22:42
│Comments(0)
2008年11月10日
取手の風景

知り合いの若き美術家がただ今、取手にて奮闘中!
しぞーかから彼が去ってしまい残念だけど、場所が変わってもアートに邁進しているようでとても微笑ましい。陣中見舞いと行きたいところだがどうしたものか・・。(すでに予定はいっぱい)
彼を見ていると、美術家とはなんとも素敵な仕事だと思う。
そしてなんとも過酷な仕事だとも。
そこから生まれるアートを味わえる。何と贅沢なことだろうか。
次に会えた時はとりあえず1杯のウイスキーをおもろう。
彼の好きなシングルモルトを。
>> 取手アートプロジェクト2008
2008年11月09日
ハムレット初演の風景

(画像は静岡舞台芸術センターHPより転載)
初日の幕が開きました。
初演に出掛けると言うのは何か華やかな気持ちにしてくれて少し得をした気分になります。もっとも演出家や役者、制作にかかわったすべての人たちはそれどころではないのでしょうけど。
演出の宮城聡氏が劇団ク・ナウカを旗揚げした頃に公演したのが「ハムレット」だったそうだ。20年ほど前のことらしい。20世紀から21世紀へ、昭和から平成へ。時代が変わったが、演出の変化はどうだったのだろうか。
僕が演劇に興味を持ち出したのは美術に興味が向かって行ったのと同じ頃だから今から6年ほど前。それからぼちぼちと芝居を観てきたがシェイクスピアを観るのが初めてだったことに気が付いた。
400年前の戯曲
オリジナルは話しがあちこちに広がりとりとめの無いところも多いと聞いたが、舞台で演じられるときは2時間ほどの尺となるのが通常のようだ。短いもので1時間強というチャレンジングな作品もあるそうだ。今回の宮城ハムレットはほどほどの時間に収まっているということになるのでしょうか。シェイクスピアの戯曲はその台詞の完璧さや美しさが魅力のようですがそれをどう使うか、どう削るかというのが演出家の腕の見せどころ。お馴染みの台詞が多いこの戯曲でそれらをばっさりと切ってしまえばそこでも演出の意図が見えてきます。この戯曲で誰をもっとも浮かび上がらせたいのか、何を語りたいのか。削った台詞、つまり喋らない役者を観ることによって演出家の意図が見えてくるといのもシェイクスピアの芝居の楽しみなのかもしれません。
上演後、役者の皆さんとお話出来る機会があったのですが、公演中にどんどん変化が見られそうと言っていたのが印象的でした。通常公演で6回といつもより多く上演されます。できれば楽日に行ってその変化を観てみたいとも思いますが、ハムレットがオフィーリアに「尼寺へ行け」と言ったように、隣にいる人から「仕事へ行け」と言われるのが落ちでしょう。もちろん、あとは沈黙。です。(笑)
=====================
ハムレット
演出:宮城聰
作:シェイクスピア
静岡芸術劇場
11月9日(日)、15日(土)、16日(日)、22日(土)、23日(日)、24日(月・祝)
一般大人:4,000円、同伴チケット(2枚):7,000円
大学生・専門学校生:2,000円、高校生以下:1,000円
2演目セット:7,000円(※2演目あわせてご予約ください)
くわしくは公式ページへ 静岡芸術劇場 ハムレット
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2008年11月08日
デザフェスの風景3

残念ながら新しい出会いはあまりなかったけど、会いたかったアーティストのみなさんと話しも出来たのでとても満足。
半年に一度のコミュニケーションもなかなか楽しいもの。
それにしてもすごい人。まっすぐ歩くことも出来ません。明日はもっとすごいだろうなー。
では今日はこのへんで。
2008年11月08日
2008年11月08日
2008年11月07日
FMーHi! の風景

番組名は「ひるラジ!静岡情報館」。パーソナリティのTJさんに声を掛けて頂きました。
TJさん、ありがとうございます。<(_ _)>
お昼頃にその収録に出掛けてきました。今までも電話などで何度かインタビューはされたことがあるのですがスタジオに入るのは初めて。興味津々できょろきょろしてしまいます。向かいあったマイクがスタジオっぽい!(当たり前だ!笑)
レディオ・ダラもこんなスタジオがほしい〜・・・などと思いながら、挨拶も終わりさっそく収録。
収録が始まるときは若干の緊張もありましたが、TJさんの話術によりスムーズに話しも進みとても楽しい収録となりました。さすがプロ!
およそ20分ほどで無事修了。あっという間の時間でした。まともな話しが出来ていたかどうか、ちょっと不安を抱えながら来週の放送をお待ちます。(笑)
時間ありましたら是非。

76.9 FM-Hi!
ひるラジ!静岡情報館
タカラ堂スパイスアップ・ユアライフ
11月14日(金) 11:20〜

僕が到着したときに生放送中だった番組のゲストが知り合いのミュージシャンだったりして、静岡って本当に狭いな〜って感じでした。(笑)

「木のぬくもり」展は「風景ルルル」「風景のなかにフウケイ」と連携をしていて、3カ所のスタンプを全部集めると何かプレゼントされるようです。でも先着100名様なので、今現在でどうなんでしょうか?
週末は東京でデザフェス。
「私(マイ)風景」展に参加するアーティストが出展しますので挨拶がてら観に行こうと思います。
明日はそのライブリポートでも。(あくまでも予定ですけど。笑)
2008年11月06日
レディオ・ダラと広告物の風景(ルルル考、その8)

ビジュアルや色使いなどもとても特徴的ですが、何と言ってもその紙質が一番インパクトがあります。チラシなどによく使われるつるつるのコート紙ではなく、柔らかい感触の画用紙のような質感がとてもこの展覧会の雰囲気を伝えているように感じます。ポスターは別としてもフライヤーやDM、入場チケットなどどれも同じ質感で統一されています。この徹底した美意識には驚きと共に自分の活動にも見習うべきことが多くとても参考になります。


さて、4回目配信のレディオ・ダラはそんな広告物のお話。
いつものようにあることないこと勝手にお喋りしていますが(笑)、お時間あるときにでもどうぞ。
Radio DaRa vol.4
(収録時間15分45秒)
iTunesに登録する場合はこのページにある登録ボタンをドラッグ&ドロップして登録してから聞いてください。
Radio DaRa top page
HP上で直接聞く場合はこのページへ。↓
Radio DaRa vol.4
番組内で使用した曲の紹介
ミュージシャン 丸山研二郎
曲 暁光 (アルバム「水景」より)
*丸山氏は「私(マイ)風景」展のオープニングでライブを行います。お楽しみに。
2008年11月05日
風景のなかのフウケイ



昭和15年に建てられたマッケンジー邸。静岡の海岸沿いに違和感なく佇んでいます。それこそ風景として。
もともとは違和感があったのだろうがそれから随分と時が経った。
時間が経てば洋館だろうと洋服だろうと洋食だろうと消化され日本の一部となっていく。
そうして普段の意識から外れていく。やっと風景として存在し始める。
風景を形作る基本単位は実はこの時間ではなかろうか。空間を認識する以前として。
妙なノスタルジーを呼び起こすこの邸宅内に現在もうひとつのフウケイが広がっています。
それが現代アート展「風景のなかのフウケイ」
静岡をベースとして活動を続けている作家8名が参加しています。
各部屋にそれぞれの作家の作品が展示されています。
マッケンジー邸あるいはマッケンジー夫妻からインスピレーションを得て展示をしているのでインスタレーション(ウィキペディア)といった趣きがあります。空間芸術である美術と時間を含んでしまう場との緊張感がこのような展示の楽しみではあると思いますが、マスメディア的な懐古趣味に陥らない作品展示に共感を持ちます。そう言った意味ではまったく意表を突いていた洋子さんの作品「11月4日、会うために乗った新幹線の車窓から、見えた富士山、てっぺんに雪をかぶって、とても美しかった。」が気に入りました。すごいユーモアがあります。(愛とも言えるかも)
それはギミックということだけでなく、作品としての凛とした佇まいがあり。そこに好感が持てるのです。
「風景のなかにフウケイ」はもう1つの会場「中勘助文学記念館」でも行われています。
こちらも気になる作家さんが出展しているので楽しみ。

2008年11月04日
風景ルルル始まる。

いよいよ始まりました。
静岡県立美術館で行われる6年ぶりの現代アート展「風景ルルル」。
早速出掛けていきましたが予想以上の内容に軽い衝撃を受けてしまった。
よくよく考えてみれば実力もあり精力的に活動している8名の作家が参加しているのだから当然と言えば当然かもしれないけど、そのパワーが展示室内に充満し、五感を絶えず刺激してきました。
じっくり向かいあうには観る側もそれに負けない心意気が必要かも。(けっして知識だけでなく)
現代アートとはなによりも今を生きている作家が生み出すもの。
ヒリヒリするような「今」という感覚が作品を通して容赦なく迫ってきます。
予想以上にひとつひとつの作品が大きく、まったくネット上で事前に見ていた画像の雰囲気と異なっていた。
とくに絵画の高木さんと小西さん。絵画はその表層に膨大なイメージが定着しているのでやはり実物を見ない限りほとんどその絵を理解出来るということはない。
高木さんは非常にうす塗りで、話しかけて聞いたことによれば1塗りしかしないということ。色がキャンバスの上で重ならないように塗っているそう。よく見ると塗り残してある箇所も多い。でももちろんそれは故意に抜いているわけでそういったディテールから全体の印象が成り立っている。エナメルの色や光具合なども実物は妙に艶かしい。
小西さんの絵を見ていて思ったのはこれは絵画の王道ではないかということ。遠くから見ていると写真さながらにリアリティがあるのですが、画面に近づけばかなり筆の勢いを感じるタッチで大胆に描かれている。絵画とは正確に写すことがその使命ではなくそのイメージを伝えることにあるとすればなんとも絵画的ではないだろうか。(現代の絵画とは平面とジャンル分けされたりするほどに絵画から遠ざかる傾向があるようにも思う)小西さんの絵は写真より強力にそのイメージを伝えているのだから驚くほかない。このイメージの強度は作品のサイズが重要な役割を持っているように感じる。出来る限り遠くから観る絵はまた違った表情を見せていた。
観る前はなんとなくこんな絵かな〜と漠然と思っていたけど、そんな絵はどこにもなかった。(笑)
結局、実物を見なければ解らないことで絵は構成されていたということ。
当たり前と言えば当たり前か。
2時からのギャラリートークはたくさんの人が集まりかなりの賑やかさ。
若いアーティストの緊張した声に多いに親近感がわきました。(笑)
トークが終わった後も会場内でアーティストに話しかけることが出来たので、ずうずうしく話し掛けてしまいましたが、みなさんとても丁寧に対応してくれたことが印象的でした。こちらの感じたことや疑問に思ったことに対してしっかりと耳を傾けてその答えを返してくれるのです。みなさんもっとクールだと思っていましたが意外なほどに庶民的(?)な感じです。
それは作品をどのように感じてもらえるかを知りたいというのもあるのでしょうか。作家のみなさんも創作の糧として時として対話を求めているということかもしれません。参加しているアーティストは今まさにアーティストとしての過程です。話しをしていて強く感じるのはアーティストにとって創作とはまさに実験であるのだということ。自分を信じながら自分のクリエーションをより自覚的により客観的にアプローチ出来ている人たちがここで今展示出来ているのだと感じました。
アーティストにとって創作に終わりは無いのですから常に実験の途中でしょう。
そう考えれば現代アートの展覧会とはまさに実験の経過発表となります。
その先を思い描く楽しみは観る側にもあるのではないだろうか。
静岡県立美術館は今まさに大きな実験室。
8人のアーティストの過程を観れる貴重な機会。
これは何度も通わねばなりません。(笑)
